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益子直美さんがミズノの大会に違和感を抱く訳

>そんななか、国内スポーツメーカーの老舗であるミズノが3月23日、小学生向けの「ミズノ ベースボールドリームカップ ジュニアトーナメント『絶対に怒ってはいけない』野球大会」の開催を発表した。同社ダイヤモンドスポーツ事業部によると、これまで社会人の草野球大会を主催してきたが、今年初めてターゲットを小学生に移したという。

 一見同じ「怒ってはいけない」という名称だが、これはスポーツの暴力根絶に取り組む益子さん関連の大会なのか――。当初、大会ホームページの「大会理念」に「絶対に怒ってはいけない」の表記があったものの、契約選手による大会メッセージ動画では、誰ひとり「監督は怒ってはいけない」と呼びかけてもいない。どうにも違和感を覚え、益子さんサイドに問い合わせると、ミズノから事前の相談や連絡はなかったという。

4月に入って、ミズノから益子さんへ「企画段階で益子カップの存在を認識していたものの、連絡確認を怠った」と謝罪があった。そのとき、新しい大会名はあらためて打診するとも伝えられたが、その後益子さんサイドに連絡もないまま、「みんな笑顔で楽しもう ミスを怒らず、みんなで助け合う野球大会」の大会名に差し替えられていた。

 益子さんは「当初は同じ思いでなさっているかもしれないので、仲間が増えるのはいいことだと思ったけれど、私たちのやり方とかなり違う印象です」と憤りを隠せない。

なぜ益子さんが釈然としない気持ちになるのか。そこには大会名を模倣されたというだけではない深い理由があった。

 例えば、試合方式。ミズノの今回の大会はすべてトーナメントで行われる。5月から9月にかけて、高校野球の甲子園大会と同様に都道府県予選(自主対戦方式と呼ばれるチーム同士で場所や日時を決めて試合を行う)を経て、全国大会で日本一を決める。

 1回戦〜3回戦(9月18〜20日)は茨城県水戸市にて開催。準々決勝以降は11〜12月初旬、プロ野球のチームが使用する球場で開催を予定している。予選参加はCLUB MIZUNOへの登録が必要だが参加費は無料。ただし、全国大会出場時は参加費1チーム2万円だ。
 大会名に「怒らない」ことが書かれているが、中身は「勝ちを目指す」ごくごく一般的な大会だ。