https://news.yahoo.co.jp/byline/suzukiyuji/20220424-00292887
巨人戦を粉砕した“令和の怪物”佐々木朗希〜今プロ野球中継に必要な“規格外”と“革新性”〜

>それでも視聴データを振り返ると、いかに佐々木が怪物であるかが浮かび上がる。
  
プロ野球中継は今、高齢者しか見ない番組として存在感を弱めている。
ところが“規格外”かつ“革新性”のあるプレイなら、新たな視聴者層を開拓することが証明された。
佐々木朗希が“令和の怪物”たるゆえんを確認しておきたい。

4月17日は午後2時からプロ野球中継が2つあった。
1つはテレビ朝日の「巨人×阪神」戦。もう1つは、佐々木朗希が大記録に挑戦した「ロッテ×日本ハム」戦だ。

巨人戦中継を前後の番組と比べると、接触率はさほど良かったわけではない。
特に野球中継直後の『路線バスで寄り道&お買い物の旅』以降は、数字が倍増している。かつてはドル箱だった巨人戦だが、今やテレビにとってお荷物の感がある(インテージ「Media Gauge」関東地区データから)。
  
一方、同時間に始まったテレ東のロッテ戦は全く異なる。
前後の番組に比べ突出して接触率が高い。しかも大記録の瞬間を見ようという人が多かったのだろう。回を追うごとに数字は上昇を続けた。巨人戦中継を粉砕していたのである。
  
ところが残り1イニングで、緊急中継は時間切れとなってしまった。
それでも大丈夫。テレ東はBSのセカンドチャンネルを用意していた。地上波を見ていた視聴者の3分の2がBSに切り替えた。
残念ながら投球数の問題で、佐々木の9回登板はなかった。それでもBSテレ東は、佐々木が投げないのに個人視聴率4%という大記録を樹立したのである。

接触率の波形には、もう1つ特徴があった。
各イニングの表だけ数字がピョコンと上昇し、裏は谷という上下動を繰り返していた。
つまり佐々木の投球中だけ見て、ロッテの攻撃には関心のない視聴者がかなりいたのである。
  
“逆張りのテレ東”という言葉がある。
他局がこぞって緊急報道特番をやっても、テレ東だけはアニメなど通常番組続けるなど、同局は独自の道を行くことが多いことからだ。いわゆる“テレ東らしさ”の一つだ。