その中で、スカウトが「多くの球団が興味を持ち、ドラフト戦略で悩んでいるはず」と話すのが、名城大の野口泰司捕手の存在だ。
「打力のある捕手は、どの球団もほしい選手です。一方、プロに入ると捕手は守備の練習に大半の時間を使うため、打てる捕手としてプロでプレーするのは相当高いハードルです。大学や社会人は即戦力になるかが、指名する基準の1つになります。その中で、大学、社会人の有望捕手を他球団に指名されたくないと思っていても、プロで活躍できるかどうかの判断が難しい捕手を上位で指名する決断は簡単ではありません」
野口捕手は今月16日まで予定されている愛知大学野球の秋季リーグで10月10日現在、打率.359(リーグ4位)、3本塁打(リーグ2位)、9打点(リーグ1位タイ)と好成績を残している。リーグ2位につけるチームを4番打者としてけん引する。スカウトは野口捕手の特徴を、こう分析する。
「大阪桐蔭の松尾汐恩選手や桐蔭横浜大の吉田賢吾選手がドラフトの注目捕手として名前が挙がっていますが、プロでは厳しくなる内角への対応とパワーは、野口選手が上だと思っています。守備面では二塁送球の精度の高さを評価しています。攻守において技術の高さは間違いありませんが、ドラフト会議における大学生捕手の指名は選手の能力以外の部分も影響してきます」

松尾と吉田は内角打ち駄目なのか?