富士宮東の勝又は、ドラフト会議を心待ちにする。「不安もあるけど、それ以上にワクワクしている」。
同校出身のプロ野球選手は、社会人の東邦ガスなどを経て中日でプレーした菊地正法(まさのり)投手(38=16年現役引退)1人。
高校からドラフト指名となれば、1992年(平4)の創部以来初となる。

 188センチの長身に加え、50メートル5秒9の脚力も兼ね備える勝又。今夏の静岡大会でも活躍が期待されたが、無安打と実力を発揮できずに3回戦で敗れた。
「力み過ぎてしまった。悔しい結果に終わり、このままではダメだと思った」。引退後も練習を継続。時には昼休みも利用して筋トレに励むなど、連日汗を流している。

 今月2日に行われた富士宮北との練習試合では、後輩たちに交じって“特別出場”。木製バットで左中間と左翼へ2本塁打を放った。
「まだまだ課題は多いけど、少しずつ木製に慣れてきた実感はある」と一定の手応えも得た。

 調査書は6球団から届いた。高校ではグラウンドのトイレ掃除を続け、今では日課になった。「今は掃除をしないと落ち着かなくなった。
ドラフトの日もやろうと思っています」と笑った。いつもと変わらない1日を過ごし、運命の瞬間を待つ。

 ◆勝又琉偉(かつまた・るい)2004年(平16)10月7日、富士市生まれ。小1から大淵少年野球スポーツ団で野球を始め、大淵中では軟式野球部でプレー。
右投げ右打ち。家族は両親と兄。188センチ、78キロ。血液型A。