阪神・岡田監督はティー打撃中の井上に歩み寄り、「ボールの2本の縫い目の外側を打て」と指示した。時間にして約30分間。初めての直接指導が始まった。 「外のボールをインサイドアウトで打ったら、みんなファウルやろ。ちょっと遠回りしてでもヘッドを返して。ボールの向こう側を“しばく”言うんよ」
大砲候補として楽しみにしていた打撃が精彩を欠き、特に外角球への対応が気になった。「(打球が)滑るな。スライスが多いよ。だから、反対方向に伸びん。ライト前に軽打でなく、ライトオーバーを打たなあかん選手やから」。好例として出したのが現役時代に中軸をともに担い、3度の本塁打王など通算349発を誇った掛布雅之氏だ。
「カケ(掛布)さんがやってたんや。右と左は違うけど。反対方向にホームラン打つもんな。難しいよ。ボールの向こうを打ちにいけというのは。でも、そういうことなんよ」