(略)そんな強豪校を率いる“名将”は、練習試合でカバリングを怠った1年生部員の尻を蹴ったり、バットで殴ったりするなど、部員に対して日常的に暴力を振るっていたという。
不祥事が明らかになり、各界に激震……と言いたいところだが、果たしてそうか。

今回のような体罰はアマ球界において氷山の一角に過ぎない。
昨夏の甲子園地方大会で、関西のある古豪校が下馬評を覆して強豪校を打ち破った直後のこと。
報道陣に囲まれた監督がこんなことを言っていた。

「勝因はこの炎天下で気持ちを切らさなかった“根性”です。
ウチの強みは根性。どうやって鍛えたか? 
オフレコですが、ウチはめちゃくちゃ叱るし、体罰もガンガンやる。
昭和の頃と変わらないくらい(笑)。
言い方は悪いけど、勉強のできない子たちばかりが集まっているから、せめて野球だけは本気でやってほしい。
怠慢プレーがあれば(平手をする手ぶりを交えつつ)スパーンですよ」

思わぬ告白に顔を見合わせる報道陣と対照的に、当の本人は得意顔。
自ら体罰の実態をあけすけにする監督がいるくらいだ。
体罰をなくそうという動きはあるにせよ、いまだに旧態依然の軍隊式指導をよしとするアマ野球の指導者はごまんといるのが実情だ。