「頭の中ではずっと完全試合いけたんかなってね。それは片隅に残ってますね」

 「あと2点ぐらいあったらな。(村上を)行かしたかもわからん。佐々木朗希やったら1―0でも投げさせとったけどな」

 まだ経験の浅い3年目右腕に過度な期待はかけず、真っすぐ現実を見ていた。監督として伝統の一戦に勝利するのは08年8月29日(甲子園)以来、5339日ぶりでも「全然気にしてない」と驚くほど素っ気ない。それよりも、一歩間違えば痛恨の黒星となるところを、最後はチーム一丸で勝ち切ったことに目を細めた。

 「(勝ったのは)やっぱり大きいよな。チームの勝ち星は村上でええやろ。当然やん、そんなん。当たり前やん。チームの中では(村上に)勝ち星ついてるよ」。村上の熱投、ナインの意地も詰まった1勝に価値がある。