こんな状況だからこそ、「どらポジ」だ! 中日は21日の阪神戦(甲子園)が降雨のために中止となった。前日20日の同カードは7点のリードを7回からの3イニングで逆転されるというまさかの結果に終わったが、井上一樹監督(54)は「名古屋からまた仕切り直ししていきたい」と強調。セ・パ交流戦突入前最後のカードとなる22日からの広島3連戦(バンテリンドームナゴヤ)での巻き返しを誓った。
 屈辱に打ちひしがれた7点差リードからの逆転負けから一夜明けた。20日は強いショックでゲーム後の報道対応を断っていた井上監督。やり返すゲームは天候不良のための中止。指揮官はどう捉えたのか。
 「昨日は悪夢のようなゲーム。払拭する意味では早くやりたかった」
 いの一番に口をついたのは前のめりなコメントだった。それでこそ、就任1年目だった昨季のスローガンに「どらポジ」を掲げただけのことはある。ドラゴンズとポジティブ(前向きな)を合わせた造語。すごくという意味がある名古屋弁「でら」にもかけている。
 指揮官だって人間だ。感情の浮き沈みはある。そして、思い悩む。昨季も今季も遠征先では宿舎の自室にこもる。有料会員サービスの動画を見続けた。映画に始まり、シリーズもののドラマ―。立て続けに見るから、次回作を待ち望む日々を送っている。