阪神がどうしても欲しい「優勝請負人」とは 史上初の競合必至、ドラフトで複数球団が狙う最強捕手
2026/06/25/ 17:30
西尾典文

 今年も大学生に有力選手が多いドラフト戦線。しかし1位候補となると投手が大半で、野手はそれほど多くない印象を受ける。そんな中で目玉の一人となりそうなのが、青山学院大の渡部海(捕手・智弁和歌山)だ。

 捕手を評価する時に重要視される強肩はもちろん、打撃でもスタンドまで運ぶ長打力と勝負強さを備え、インサイドワークの面でも大学生としては突出した存在と言える。そしてそれ以上に光るのがこれまでに残してきた実績だ。

 高校時代は下級生の頃から正捕手となり、2年夏には甲子園優勝に貢献。大学でも入学直後から不動の正捕手としてチームをリーグ戦6連覇に導くなど、これまで全国大会での優勝回数は高校、大学合計で5回を数える。捕手はチームを勝たせることが高い評価に繋がると言われる中で、これだけ勝ち続けてきた選手は過去にもいない。

 ではそんな渡部をドラフトで狙う球団はどこになるのだろうか。

 まず有力な候補の一つが阪神である。阪神は近年、大山悠輔、近本光司、佐藤輝明、森下翔太など1位で獲得した野手が軒並みチームの中心へと成長しており、そのことがリーグ優勝、日本一に繋がっていることは間違いない。

 近本と森下は抽選を外したうえで指名した選手だが、佐藤は4球団競合を引き当てており、昨年のドラフトでも3球団が競合した立石正広の獲得に成功している。野手の目玉がいれば逃げることなく1位で狙うという姿勢を考えると、渡部を狙うのも自然と言えるだろう。

 さらに後押しとなるのがチーム事情だ。ここ数年は梅野隆太郎、坂本誠志郎の2人が主に先発マスクを任せられてきたが、梅野が昨年から大きく成績を落としており、坂本も今年は昨年のような安定感はなくなっている。トレードで獲得した伏見寅威も今年で36歳のベテランで、彼らを脅かすような若手も今のところ見当たらない。それを考えても渡部は補強ポイント的に最適な選手と言えそうだ。

 阪神以外では楽天と広島も可能性がありそうだ。
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