シーズン最終盤。100試合以上を戦ってきた選手たちの疲労度は図りがたく、過酷な連戦になることは一見するとマイナスに映るかもしれない。だが、今年2月の春季キャンプ中に左アキレス腱断裂の重傷を負った石井大智投手、4月26日の広島戦の死球で左手首を骨折した近本光司外野手が復帰してくることを考えると、必ずしもマイナスなことばかりではないように思う。
石井は6月28日にSGLのブルペンで術後初となる屋外での投球練習を行い、近本も同30日にSGLで屋外フリー打撃を再開し、23スイングで痛烈な打球を広角に打ち分けた。1、3日にはシート打撃で感覚を確かめ、7日のファーム・広島戦で実戦復帰する予定となっている。両選手とも着実に戦列復帰への階段を上がっており、かねて藤川監督も「天が味方をするのかどうか。この時期の雨が選手たちの復帰を待っているのかもしれない。
石井は今年、ノンキャリアですから、戻ってくれば新戦力です」と、当初は絶望とみられていた右腕の今季中の復帰の可能性に触れた。 阪神OBの中田良弘氏は「俺はマイナスではなくプラスに作用するんじゃないかと見てるよ」と語る。その理由として「近本、石井が不在となる試合数が減ることもそうだけど、実は今、阪神ってそんなに調子が良くないでしょ。勝てそうで勝てない。点が取れそうで取れないっていうような試合が続いてる。そんなチーム状況だから、今、試合をするより、後に試合をする方がプラスに働くと思うんだよ」と持論を語った。