国内FA権取得の広島・森下暢仁が宣言していた「地元に帰る」でソフトバンク入りが浮上する「川瀬晃との絆」
https://www.asagei.com/excerpt/349506

〈将来の夢――地元に帰る〉
 明治大学時代の選手紹介プロフィールに、広島カープの森下暢仁はそう記していた。何気ない一行が国内FA権を手にした今、にわかに掘り起こされている。

 森下は1997年8月25日生まれ、大分県出身。大分商高では、現在ソフトバンクに所属する川瀬晃と同級生だった。
高校3年の時、2人揃ってプロ志望届を出す方向で話を進めていたという。しかし森下は最終的に明治大学への進学を決め、川瀬にこう伝えた。
「ごめん晃、俺やっぱり大学に行く」 これは明大スポーツ新聞部の記事が紹介したエピソードだ。

 川瀬は2015年ドラフト6位でソフトバンクに入団し、森下はその4年後に広島からドラフト1位指名を受けた。
高校卒業時に別々の道を選んだ2人に11年後、同じユニフォームを着る可能性が生まれている。

 9月14日、森下は国内FA権の取得条件を満たした。今季は9月13日終了時点で20試合に登板して6勝10敗、防御率3.61。7月11日にはプロ入り後初の2軍調整を命じられた。

 降格時点の成績は14試合で5勝6敗、防御率4.52。それでも約1カ月の調整を経て1軍に復帰し、9月は2試合13回を投げて防御率1.38まで持ち直した。
8月21日には通算1000投球回に到達している。FA権を行使すれば、複数球団が動いても不思議ではない投手だ。

 川瀬は高校からプロへ進み、森下は大学を経て広島のエースになった。あれから11年。森下もまた、自ら次の進路を選べる権利を手にした。
明大時代に記した将来の夢は「地元に帰る」。「ごめん晃」で分かれた2人の道が、福岡で再び重なる日は来るのだろうか。