>>303
試しにMURCのプレスリリースのタイトルとリードを過去10年分析させてみた

2. この比較から見える、偏りの候補
私が注目するのは、単に野球がタイトルに登場する頻度ではなく、好材料と悪材料が同じ基準で見出し化されているかという点だ。
好材料:見出しで積極的に強調
2017年はプロ野球ファンの増加を「野球人気に復調の兆し」と表現。2025年はプロ野球全体がほぼ横ばいでも、阪神の14.9%増を「野球人気がさらに上昇」というタイトルに結び付けている。
悪材料:タイトルでは別のテーマを優先
2015・2016年は野球ファン人口が減っているが、タイトルではスポーツ市場全体の縮小を前面に出している。2019・2020・2022年も野球の減少は本文概要に載る一方、タイトルは観戦市場やコロナ禍など別テーマを扱っている。

3. 特に問題になりそうな2025年の表現
2025年の公表値は次のとおり。
プロ野球全体のファン人口:2,218万人、ほぼ横ばい(前年比0.4%増)
阪神タイガース:477万人、前年比14.9%増
「最も好きなスポーツ」:野球が22年連続首位
この3つは別々の指標だ。球団別ファン人口の増加は、プロ野球全体のファン人口が大きく伸びたことを意味しない。一方、「最も好きなスポーツ」での首位継続は、別の設問で確認された事実だ。
そのため「野球人気がさらに上昇」という見出しは、完全な誤報とは言えないものの、全体のファン人口が横ばいであることより、個別球団の大幅増と好きなスポーツの首位継続を優先して伝えた表現と評価できる。