2017年、今年はカーツワイルの「シンギュラリティが近い」が2005年に発刊されて12年。2029年にチューリングテストに合格するAIが予想されているが、あと12年。

ここで、過去12年の技術動向をテクノロジー4分野で振り返える。

DNA分野
DNAフル解析のコストが、約10億円から10万円になった。これはムーアの法則を上回る。
この想定外の進歩と急成長を遂げる遺伝子編集技術「CRISPR」も相まって、遺伝子に起因する全ての病を治療できる潜在性と、
おそらく今後、カーツワイルの予言するいわゆるサイボーグの世界の一種である安価な遺伝子操作も視野に入っていることは肝をつぶされる。

トランジスタ
続いて、ムーアの法則に着実に追いついている10ナノチップのトランジスタである。
インテルは現在、1mmの正方形に一億のトランジスタを積めると報告している。2010年はおよそ750万個であった。
なお、今後の5ナノの集積回路は自動運転車、AI機能を搭載したコンピュータシステム、VRの実現に必要なG5(次世代通信規格)の足掛りになるだろう。

インテルのトランジスタの集積密度はこの記事の表を参考にしてほしい
https://spectrum.ieee.org/nanoclast/semiconductors/processors/intel-now-packs-100-million-transistors-in-each-square-millimeter

メモリ
ここ20年のメモリの進歩も凄まじい。
しかし、近年のDRAMチップの不足で、アップルがiphone Xに搭載予定の4GBから3GBに変更を余儀なくされるなどで、ムーアの法則に追いつかなくなると見られている。
しかし、6万円の初期のiphoneのメモリが2007年に128MBだったり、筆者が1995年に17万で購入した8MBのコンピュータと比較すればガッカリしないだろう。

スパコン
直近の3年で、発熱によるクロック周波数の成長の鈍化でムーアの法則に遅れをとっている。
その他、産業全体が膨大な資金をスマホやIoT分野に一転して傾けられていることも原因している。
残念のことにコンピュータ産業のニーズが、中央集中型のスパコンからシフトしており、以前に比べ重要視されなくなった。