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テクノロジーがもたらす変化を予見することは、人類には困難である

もし誰かがタイムマシーンを発明して、16世紀における平均的なヒトを18世紀に送り込んだとしたら、そのヒトは実のところ自分が生きていた時代の200年後の世界をそんなに苦労することなく理解するだろう。
しかし、誰かが18世紀に生きているヒトを20世紀に送り込んだら、そうはいかない―テクノロジーが18世紀から20世紀のあいだに世界を一変させてしまったので、18世紀から来たヒトは違う世界に連れてこられたと考えるだろう!

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イングランドと大英帝国における主要産業別の生産高(出典:Our World in Data)

18世紀から20世紀のあいだに起こった劇的な世界の変貌は、その時代における主要産業の生産物の変化によってもたらされた。

タイムマシーンのたとえ話のように、今度は1970年代から現代に来た工場労働者に、あなたの仕事は機械に奪われれる運命にあることを信じられるかどうか尋ねることを想像してみよう。
その工場労働者はきっと自分の仕事が機械に奪われることが理解し難く、納得もできず疑念でいっぱいになるだろう。
以上に述べたたとえ話が、われわれ人類はテクノロジーの進歩率に関して理解しているかどうか常に疑うべきだということ、
そして人類の大多数はテクノロジーの進歩がもたらす変化を完全に理解するようには生まれついてはいないことを認めるべきである、ということの理由を明らかにしている。

今から20年後には世界の労働者の半分近くが自動化されると推定されている。労働市場の大規模な崩壊が予見されることから、考えられる帰結がふたつある。そのふたつとは、

(1)大量の失業者にあふれた社会不安の時代の到来、あるいは 

(2)自由にクリエイティブな労働に専念できる豊穣の時代の到来

のふたつである。