札幌市立大学 中島秀之理事長・学長インタビュー
https://www.hokkaido-np.co.jp/sp/article/209367/
4年以内に仕事は激変−管理業務、担うのはAI 強み失う、大企業・銀行

 技術の進化で、人間が担っていた多くの仕事が、人工知能(AI)の仕事になっている。これまでの仕事が失われないかと不安を感じる人も多い。仕事場でのAIとの共存はどのように進んでいくのか。
日本認知科学会の元会長で、情報学が専門の中島秀之(なかしま・ひでゆき)札幌市立大理事長・学長に聞いた。(経済部・宇野沢晋一郎)

 ――人間がやってきた仕事をAIができるようになっています。私たちの仕事がどんどん置き換わってしまうことへの不安を感じます。

 「いまのところ、AIは人間がやっている仕事を高速にするという用途にしか使われていません。でも、本当のAIの力はそれだけではありません。AIは企業の仕組みそのものを変えていくはずなんです。
いまの企業はまだ『仕事ありき、組織ありき』で動いています。でも、正社員が多くを担っている管理やマネジメントの仕事はAIの方がはるかに上手にできるはずなんですよ」

 ――マネジメントをAIが担うとなれば、企業に所属する多くのホワイトカラーの仕事が失われてしまいませんか。

 「真っ先に変わるのは組織マネジメントを握る人事の仕事ではないでしょうか。個人の評価から一時金(ボーナス)の額の決定までAIがやった方が効率が良い仕事ばかりです。
今の仕事がAIによって置き換えられるのなら、人間はどんな仕事をすればいいのか。そろそろ、恐れから一歩先を考えなければいけないでしょう。AIを仕事の場に使う本当のメリットは、その後に発揮されるのではないかと思っています」