磯 >今回「地球外少年少女」で描こうとしている内容は、下手すると30年早過ぎる。
「電脳コイル」のときも10年早いとか言われたし、今回はもう、
30年どころか”死後もなお評価されること”を目指そうかなと。

──今回の物語は「宇宙」が舞台。古くて新しいテーマが選ばれた印象があります。

磯 >日本のアニメ界隈でははやり廃りの順番で、実はオワコンとか言われやすい位置にありますね。

20世紀後半、科学や未来を肯定するほうへ振り子が振れていたとしたら、たぶん20世紀前半から始まって、鉄腕アトムやドラえもんでピークに達したんじゃないかと思います。
未来なら何でも実現できる、と夢をどんどん担保できたし、宇宙もそういう象徴のひとつになってましたね。

でも原子力の事故とか、経済的な負担で離脱する人たちが増えて、
支持していたフェチの人々も年をとっていく。

だから振り子が逆へ振れて、科学技術を否定する文脈ばかり流通する。