陸上自衛隊で将官級の組織的な天下りをあっせんしたとして、防衛省は14日、自衛隊法違反で陸上幕僚監部募集・援護課の元課長ら5人を停職30日などの懲戒処分にしたと発表した。
このほか、山崎幸二統合幕僚長ら現役隊員12人を訓戒などの処分とした。
 河野太郎防衛相は同日、「このような事態が生じたことは誠に遺憾。将来にわたり断固として根絶しなければならない」と省内で訓示した。
 防衛省によると、元課長らは自衛隊法で禁止された将官級(陸将、陸将補)の氏名や退職予想時期などの情報を企業側に提供していた。同課では2015年10月の同法改正以前から、将官級の再就職支援が続けられていたと認定した。
 調査に対し元課長らは「行為の時点では違反だと考えていなかった」と話したという。防衛省は「再就職先を組織として確保するとの意識から脱却できなかった」と指摘している。
 同省は、岩田清文・元陸上幕僚長らOB6人も訓戒や口頭注意に相当するとした。(2020/07/14-20:27)