僕は最近こんなことを思うようになった。

ある芸術家がこの世に足跡を残すために、すべてを捨てて頑張る。
生前はゴッホのように絵の具を買うカネもなかったが、死後に伝説的な存在になり、
歴史に名前を残し、今や誰もが彼の名を知っている。彼の作品は素晴らしい。
しかし、

しかし、本当の芸術とは、これといった作品というよりは、一人ひとりの人生が「神の芸術作品」であり、
死後に天上で個展が開かれ、本当に価値ある芸術作品が明らかにされるのではないだろうか?

それは、たとえば6歳で亡くなった名もなき少女だったり、掃除のおばさんや警備員のおじさんかもしれない。
もちろん僕はフェルメール、ダヴィンチ、ドストエフスキー、ベートーヴェン等の作品は大好きだ。しかし
神の芸術作品は、彼らの作品も含めた彼らの命・人生であり、それは彼らの作品以上に、はるか想像を超えた
偉大な芸術作品だと思えてならない。彼らの心は作品に収まり切らないだろう。しかしそれこそが芸術だと思う。