西アジアの歴史は前3000頃〜後2000現在の約5000年間である。
この5000年の一つの大きな区切りとして、後650頃のイスラムの勃興がある。
イスラムの歴史は、この5000年(実際はその前のエリドゥも含めると7000年)の歴史の1/4(実際は1/5)を占める「イスラーム時代」に、
非常な比重が置かれ、西アジア = 「中東・イスラーム世界」とされるのは、バランス的に問題ではないだろうか。
この地域が、「イスラーム時代」に突入する以前に、4000年(6000年)近い重畳 (ちょうじょう) の歴史がある。
「イスラーム時代」に対して、「古代オリエント時代」と総称される時代である。
この「古代オリエント時代」は、「イスラーム時代」のように言語的・宗教的に一体性のある時代ではなく、
多くの民族と宗教が工房を繰り返した期間である。
                    
古代アーリア人は、中央アジア(トルコ辺り)からはるばるとイラン高原まで移動して来た。
彼らは、「古代オリエント時代(シュメール文明、前3300〜前550) 」と「イスラム時代 (後650〜現代)」の中間に、「古代アーリア民族の時代
(前550〜後650) 」 を設定することが出来るだろう。

古代アーリア人は、古代オリエント文明を政治的・経済的・文化的に集大成した最終ランナーである。 >>337