仏は、諸々の弟子たちに向かっておっしゃいました。
「よろしい。
 さて、皆さん、仏道を修行し、真実を観る目を養い、
 智慧を会得した者は、この様な霊を見るのです。
 仏もまた、この様な霊を見るのですが、
 人々にその存在を説くことはありません。
 なぜならば、そのことを説いた時に信じない者が出るからです。
 如来の説く内容を信じない者は、智慧のない者であり、
 その業によって、地獄に落ちてしまうため、
 その者たちが地獄に落ちぬように、
 信じられないことを私は説きません。
 皆さん。モッガラーナの見た霊は、
 過去世の時、この王舎城において
 戦争を好んで楽しみ、多くの人々を刀剣にて傷つけました。
 すでに、数千年もの間、地獄に落ちて、無量の苦しみを受け、
 地獄の余罪によって、今は、この世界にて、
 霊体の身を得るも、続いてこのような苦を受けるのです。
 皆さん。モッガラーナの見たことは、
 真実にして間違いはありません。
 まさに、この事実を受けて心に刻んで下さい。」

仏がこの教えを説き終えた時、
諸々の弟子たちは、今聴いた教えを深くかみしめ、
歓喜して、その後の修行に活かしました。

合掌