0417 神も仏も名無しさん 2018/10/05 13:46:41
まちこさん、今日は台風について勉強しましょう

台風が来ると人間社会に被害をもたらします
短絡的に考えると台風は来ない方がいいです
でも、本当に台風が来なくなってしまうと世界はどうなってしまうのでしょうか?
それを、立命館大学の熊谷先生に聞いてみましょう
まちこさんは長文読めないけどきっと大丈夫
熊谷先生は小学生にも分かるように優しく教えてくれることでしょう

Q:台風は生物の多様性にどんな影響を与えますか?
A:
台風が生物多様性に与える直接的な被害は、生物種の損壊です。例えば洪水や土砂崩れなどによって貴重な動植物が流出や埋没し、原形をとどめない場合などです。
しかし、長い歴史の中でこのような自然災害はたびたび繰りかえされており、外的な擾乱の結果、現在の生物多様性が創出されてきたと考えることもできます。
したがって、短期的に見れば台風によって生物多様性は失われる場合がありますが、長期的に見れば生物多様性を作り出す効果もあるといえます。

Q: 生態系にとって、台風は必要なものなのでしょうか?
A:
台風に限らず、一般的に低気圧は地球の水循環に大きな役割を果たしています。もし低気圧がなければ、蒸発した水蒸気は上方へ輸送されません。
結果として雨が降らなくなり、大陸では砂漠化が一気に進むことになります。
特に、私たちが住んでいる東アジアモンスーン域は、季節的に発生する台風のおかげで熱帯地方から大量の水分補給を受けています。
また、強い風は沿岸や湖沼を大きく攪拌するので、底泥がかき混ぜられ十分な酸素が供給されることになります。
このことによって、酸素の少ない土壌や深層水が酸化され、生物の新たな生息環境を作り出します。
また、上流に生息する生物種が下流に移送されたり、強風で種子が遠くまで輸送されたりすることが、生物の繁殖域の拡大にもつながります。
台風は人間にとって災害をもたらしますが、人間以外の生物にとっては新たな生息環境を創出する外力ともなりえます。
健全な生態系を維持するには、台風のような強力な外的攪拌が時には必要なのです。