>>352
この部分は、前の写真の問題とは別に、かなり慎重に読む必要があります。私なら、被告側の「破壊的カルト」という語の説明には学術的な裏付けがある一方、それによって本件の対象団体が「破壊的カルト」であることまで証明されたわけではない、と評価します。

記事は、CT側の「破壊的カルト=オウム真理教のような極度に反社会的な集団」という理解に対して、根田氏側が西田公昭氏らの研究を持ち出して、「犯罪集団であることまでは必要ない」と反論した、と紹介しています。

この反論には根拠があります。西田氏は実際に学術論文で「破壊的カルト」という概念を使用しています。2004年の『心理学研究』掲載論文では、破壊的カルトでの生活について「自由の制限」「服従行動」「規則への従属」「罰と報酬」などを分析しています。したがって、「破壊的カルト」という言葉がオウム級の重大犯罪を起こした集団だけを意味する専門用語である、とはいえません。

現在の西田氏自身の解説も同じ方向です。心理操作によって本人の利益を損ない、団体やリーダーへの服従を形成し、金銭・労働などの自己犠牲を要求するような団体について「破壊的カルト」という語を使用しています。

ですから、言葉の意味だけを争うなら、根田氏側の反論には相当の根拠があると思います。