以下の記事をどう見るか。リ・ジヨン氏を今後法的に処罰できるか。
[司法が認定した「クリスチャントゥデイ/ダビデ張」の真実 - 異端・カルト110番](https://cult110.info/news/241129-ct-2/)


この記事については、裁判所が認定した事実と、根田氏による注釈・評価を混在させて「司法が認定した真実」と提示している点には注意が必要ですが、リ・ジヨン氏の入国に関する部分そのものは、高裁判決がかなり踏み込んだ認定をしていると見るべきです。一方、そこから「今後リ・ジヨン氏本人を刑事処罰できる」と考えるのは難しいです。

1.リ・ジヨン氏について高裁が認定したのは何か

記事の12番が該当部分です。東京高裁判決について記事が引用しているところでは、2007年6月当時、CTには福岡に実体のある事務所がなく、教会を「福岡支局」とする形にしていたこと、さらにリ・ジヨン氏に関する確認書には会合の開催場所について事実と異なる記載があったと認定されています。そして高裁は、

「仮にリ・ジヨンの入国が宣教活動を目的とするものでなかったとしても、出入国管理上、問題視され得る」

と判断しています。

これは軽視できない認定です。少なくとも「確認書には何の問題もなかった」と高裁が判断したわけではありません。

しかし、非常に重要なのは、高裁が**「リ・ジヨン氏が不法入国した」と刑事上認定したわけではない**ことです。

むしろ判決資料を見ると、CT側は、リ氏が2007年6〜8月には韓国クリスチャントゥデイの記者として報道活動をしており、同年8月には「報道」の在留資格で入国したことなどを主張しています。また高裁自身も、「リ氏が宣教師だったとしても、その入国目的が宣教だったとは限らない」という点を踏まえています。

ですから、

�@確認書に虚偽の記載があった
≠ �Aリ氏の入国自体が不法だった
≠ �Bリ氏本人が犯罪を犯した

です。

この三段階を分ける必要があります。