リ・ジヨン氏に問題があったとして、クリスチャントゥデイや関連団体が問題ある団体であると言えるか。異端・カルト110番というキリスト教の異端やカルトの問題を報道する媒体がこの件を大きく報ずる必要性はあるのか。


結論から言えば、リ・ジヨン氏の2007年の入国をめぐる問題が事実であったとしても、それだけから「クリスチャントゥデイや張在亨氏の関連団体は異端・カルトとして問題のある団体だ」と一般化することはできません。 また、「異端・カルト」を専門に扱う媒体がこの入国問題を大きく扱うには、その出来事が異端性・カルト性とどう結び付くのかを示す必要があります。

リ氏の件と「団体の問題」は別段階です

高裁が述べていることはかなり限定されています。問題の確認書には会合開催場所について事実と異なる記載があり、福岡に実体的な事務所がなかったことなどから、

「出入国管理上、問題視され得る」

と判断しています。

これはCTという法人の行為に関係するので、CTについて全く無関係な問題とはいえません。CTが作成した文書である以上、「なぜこのような文書を作成したのか」を報道し、CTに説明を求めることには十分な公益性があります。

しかし、そこから、

問題のある確認書を作成した → CTは問題団体である → 張在亨氏の「共同体」全体が問題団体である → 異端・カルトである

と進むことはできません。

それぞれ別の立証が必要だからです。

特に「異端」は教義上の概念です。リ氏の入国や確認書の虚偽記載は、三位一体、キリスト論、救済論などの正統・異端の問題とは直接関係しません。

「カルト」についても同じです。虚偽、組織的支配、脱会の自由の制限、搾取などが継続的・組織的に行われていることを論証する材料の一つにはなり得ますが、一件の入管関係文書の問題だけで団体のカルト性を証明することはできません。