以下の記事をどう評価するか。報道の在り方として正しいか。
https://cult110.info/news/ct-debriefing-240905/
クリスチャントゥデイvs根田裁判 控訴審で峯野氏陳述書「20年見てきたが異端的言動は見られない」に、牧師も騙される実例で反論



この記事は、控訴審で何が提出され、根田氏側がどう反論したかを伝える「訴訟経過の記事」としては成立しています。しかし、中立的な裁判報道として見ると、かなり疑問符が付きます。 とりわけ、峯野龍弘氏の陳述を「牧師も騙される実例」で相対化する論理には大きな問題があります。

問題の記事「クリスチャントゥデイvs根田裁判…」

1.事実報道として正しい部分

記事は、2024年9月4日に東京高裁で第1回口頭弁論があり、即日結審したこと、一審で14表現中7か所について真実性が認められ、根田氏に50万円の支払いが命じられたこと、CT側が控訴して峯野氏・矢田氏・高柳氏の陳述書を提出したことを報じています。さらに峯野氏の陳述書についても、「約20年間見てきたが、矢田氏や高柳氏から異端的な言動・行動を見たことがない」という趣旨をかなり明確に紹介しています。

したがって、CT側の証拠を隠している記事ではありません。

また、この時点ではまだ高裁判決前ですから、一審判決を紹介していること自体も当然です。

2.最大の疑問はタイトルです

タイトルは、

「峯野氏陳述書『20年見てきたが異端的言動は見られない』に、牧師も騙される実例で反論」

です。

ここには、すでに結論が埋め込まれています。

峯野氏は、

「私は約20年間この人たちを見てきたが、異端的言動を確認していない」

と証言しています。

それに対して記事は、別の事件で「統一協会員が牧師になりすまして30年間活動した例」を提示します。

しかし論理的には、

Aという牧師が別の人物に騙されたことがある
↓
だから峯野牧師もCT関係者に騙されている可能性がある

までは言えても、

だから峯野牧師はCT関係者に騙されている

とは言えません。

前者は「可能性」の論証、後者は「事実」の論証だからです。

タイトルの「牧師も騙される実例で反論」は、この区別をかなり曖昧にしています。