アンナ・カタリナ・エンメリックの幻視には、彼女が生きた19世紀当時からは想像もつかないような「未来(現代)」への不穏な予言が含まれており、現在でも多くの議論を呼んでいます。
彼女の言葉が「現代への警告」として捉えられている主なポイントは以下の通りです。

1. 「二人の教皇」と教会の混乱
彼女は、将来「二人の教皇」が同時に存在する奇妙な光景を幻視しました。
内容: 片方は「古い教会(伝統)」を守ろうとし、もう片方は「新しい、人間が作った偽の教会」を築こうとしているというものです。
現代の解釈: ベネディクト16世の存命中にフランシスコ教皇が選出された「二人の教皇」の時代や、現代のカトリック教会内の保守派とリベラル派の深刻な対立を予見していたのではないかと指摘する声があります。

2. 「闇の教会」の出現
彼女は、信仰が骨抜きにされた「模造品の教会」が現れると警告しました。
内容: その新しい教会は、外見は立派ですが、中身は神ではなく「人間」を崇拝する場所であり、世俗的な価値観(政治や流行)に迎合するものだと描写されました。
現代の解釈: 宗教が精神的な導きを失い、社会運動や政治的な正しさに飲み込まれていく現代の宗教観への警告と受け取られています。