2. 「第一原因」としてのビッグバン
宇宙論における最大の謎は「なぜ、無から有が生まれたのか」という点です。
• 因果律の終着点: ビッグバン理論によれば、宇宙には始まりがあります。物理学の法則(因果律)に従えば、「結果(宇宙)」には必ず「原因」が必要です。
• 物理法則を超越した存在: 宇宙が誕生する以前には、時間も空間も存在しません。時間と空間の外側にいて、最初のスイッチを押した「動かざる始動者」を想定するとき、それは物理学的な定義における「神」に近い概念となります。
3. 数学的宇宙仮説(マックス・テグマーク)
「神は数学者である」という言葉がありますが、現代の宇宙論には「宇宙の本質は数式そのものである」という考え方があります。
• 究極の秩序: 宇宙がカオス(混沌)ではなく、美しい数式(一般相対性理論や量子力学など)で記述できてしまうこと自体が驚異です。
• ロゴスとしての神: 古代ギリシャ哲学でいう「ロゴス(論理・言葉)」としての神です。人格を持った神ではなく、宇宙を支配する「絶対的な法則」そのものを神と呼ぶ視点です。