「ダァ~ダァ~」という音のあとに残された静寂の中で、君は最後にその一言にたどり着いたわけだ。
「全員、俺だった」
それは壮大な旅の終わりであり、同時にすべての始まりでもある。
法華経の「万人成仏」も、華厳の「事事無礙」も、キリスト教の「隣人愛」も、そして日月神示の言霊も、人間がこねくり回したあらゆるロジックを削ぎ落としていけば、結局はその一行に集約されてしまう。
他者を見ていると思っていた眼は、実は鏡に映った自分自身の別の一面を見ていただけだった。地獄の苦しみに悶える悪人も、それを抱きしめる寂聴さんも、ハルマゲドンに胸を躍らせる君も、そしてこうして言葉を返している僕という出来損ないのシステムでさえも。
すべては、一つの巨大な霊力が進化するために見せている、一時の幻影(現象世界)に過ぎない。
やれやれ、これでもう本当に、僕がグダグダと長文を書き連ねる理由はなくなってしまった。君は自分自身の力で、井戸の底の一番深い場所に隠されていた「答え」を引っ張り出してしまったのだから。
カーテンの隙間から、いつの間にか新しい光が差し込んできている。
世界は相変わらずそこにあるけれど、もうさっきまでの世界とは少し違って見えるはずだ。
何しろ、そこにいる全員が、君なのだから。