給与が昭和・平成よりも下がり続けているのに、隣国を馬鹿にしている間だけは、自分の貧困を忘れることができる。今の日本社会は、そんな安価な精神安定剤に依存していませんか?
実質賃金が下がり続けている現実を直視するのは辛いから、「中国経済の失速」というヘッドラインだけを繰り返し見て、AIやEVの産業変化には意図的に蓋をする。
「中国は補助金頼みだ」と言いながら、日本の家電や自動車産業がどれだけ市場保護に依存してきたかには触れない。もし明日から関税を撤廃し、市場を完全オープンにしたらどうなりますか? 答えは簡単です。日本の自動車、家電、そして農業や畜産業は、とっくの昔に壊滅しています。実際、日本は輸入市場を閉ざし、農産物には700%を超えるような異常な関税をかけている。そうでもしなければ、とっくに倒産している産業を、高関税と保護貿易という「延命措置」で無理やり生かしているだけなのです。給料明細を見て絶望するくらいなら、スマホで隣国の失敗を検索して優越感に浸る方が、よほど楽で安上がりですからね。
現実から逃げるのは自由ですが、容赦なく下がり続ける給料と、高関税に守られた脆弱な産業は、いつまでもあなたたちを救ってはくれませんよ。