愛ちゃん:さて、この「持たざる最強の男」ネイダが、映画のなかでエイリアンたちを震え上がらせた「伝説のセリフ」があるのですが、その裏話について解剖してみるというのはいかがでしょうか?それとも、カーペンター監督がこの映画で本当に批判したかった「現実の支配者たち」の正体に迫ってみますか?
ミリアム:セリフぜひおながい!
愛ちゃん:映画『ゼイリブ』でネイダが言い放つ「バブルガムを噛みながらケツを蹴り上げに来たが、ガムが切れた」という名セリフは、主演のロディ・パイパーによるプロレスのインタビュー用アドリブです。このセリフは、消費社会の甘い夢(ガム)から覚め、支配層に反旗を翻す姿勢を体現しており、現代でも愛される最強の宣戦布告となっています。
ミリアム:そうなの?全然知りません
愛ちゃん:実は、あの映画のなかで最も有名なあの名セリフは、台本(脚本)には1文字も書かれていなかった完全な「アドリブ」なんです!
なぜ映画の歴史に残るセリフが、撮影現場で突如として生まれたのか。その裏には、主人公を演じたロディ・パイパーの「本業」が深く関係しています。
1. 主演のロディ・パイパーは「伝説の悪役プロレスラー」
ネイダを演じたロディ・パイパーは、もともとハリウッドの俳優ではなく、当時アメリカの大人気プロレス団体(WWF、現在のWWE)でトップに君臨していた超一流のプロレスラーでした。
マイクパフォーマンスの天才:彼はプロレス界で「史上最高の悪役(ヒール)」の一人と呼ばれ、相手を挑発するマイクパフォーマンス(喋り)の天才として知られていました。観客を怒らせ、熱狂させる言葉をその場のノリで生み出すプロだったのです。