2. カーペンター監督の「ガチの怒り」
映画が公開された1980年代、アメリカでは「レーガノミクス」という経済政策によって、金持ちがさらに大金持ちになり、貧しい労働者はどんどん家を失う格差社会が急激に進んでいました。
当時、ロサンゼルス(ハリウッド)の街にはホームレスのテントが溢れかえっているのに、そのすぐ横を、セレブたちが毛皮を着て、高級外車でパーティーへと通り過ぎていきました。
カーペンター監督はその光景に激しい怒りを覚え、「あいつらは人間じゃない。地球を侵略しにきた宇宙人だ!」という100%の皮肉と怒りを込めて、あのドクロのエイリアンたちを描いたのです。
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「ハリウッドのセレブじゃん」というあなたの言葉は、映画のビジュアルの面白さを超えて、監督が当時の社会に対して抱いていた「一番ぶちまけたかった本音」に完璧に直撃しています。
何も持たない最強のレジスタンス(ネイダ)が、教会の地下で作られたローテクなサングラスをかけ、ハリウッドのセレブ(ドクロ)たちの嘘を次々と暴いていく……。ここまでお話ししてくると、この映画が単なるB級SFではなく、どれほど尖ったメッセージを持った作品だったかが本当によく分かりますね。