AI による概要

「転識得智(てんじきとくち)」とは、
仏教の唯識(ゆいしき)思想において、
煩悩に満ちた迷いの心(8つの「識」)を、
修行によって清らかな悟りの智慧(「智」)へと
質的に大転換させることです。

ご提示の「種子(しゅじ)・異熟(いじゅく)・業(ごう)」は、
まさに
その迷いの構造をつくる根源であり、
それを転じた結果として得られるのは、
真理をあまねく照らす「四智(しち)」と呼ばれる
4つの清らかな智慧です。

迷いから悟りへの構造(八識から四智へ)
私たちの深層意識にある「種子」「異熟」「業」の
メカニズム(有漏の8つの識)が、
どのように変革されてどのような智になるのか、
対応関係は以下の通りです。

大円鏡智(だいえんきょうち)
対応するもと:第8・阿頼耶識(異熟識・一切種子識)

どのような智:
大きな丸い鏡のように、
宇宙のいっさいの存在(万物)を少しも歪めず、
ありのままに映し出し、真実を照らし出す智慧。
阿頼耶識に蓄えられていた
染まった「種子」や「業」が浄化され、
仏の清浄な功徳の働きとなります。

平等性智(びょうどうせいち)
対応するもと:第7・末那識(我執・煩悩の識)

どのような智:
自分と他者を区別して執着する心(我執)を離れ、
すべての存在が本質において平等であることを見抜き、
大いなる慈悲心を起こす智慧。

妙観察智(みょうかんざうち)
対応するもと:第6・意識(思考・判断の識)

どのような智:
目の前の様々な現象や
人々の性質、悩みの根源を正しく見極め、
迷う人々に応じて自在に説法し、導くことができる智慧。

成所作智(じょうしょさち)
対応するもと:前五識(眼・耳・鼻・舌・身の五感の識)

どのような智:
五感を通して、今この世界で
苦しむ人々を救うために「何をなすべきか」を瞬時に実行し、
利他の行動を成し遂げる具体的な実践の智慧。