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4. 独自の内容と地域的特色
既存のパーリ語やサンスクリット語の経典には見られない、ガンダーラ独自の口語的注釈や伝承が多数含まれており、地域ごとの多様な布教形態がうかがえます。
また、初期アビダルマ(阿毘達磨)の学術的テキストも含まれ、仏教哲学の発達過程を知る貴重な史料となっています。

5. 大乗仏教との関係
ガンダーラは大乗仏教の発祥地の一つとされてきましたが、今回発見された主要な写本群(主に法蔵部に属する)からは、大乗仏教的な教義や思想の明確な痕跡はほとんど確認されていません。

結論・意義
ガンダーラ写本の発見は、従来の「パーリ語経典中心主義」の仏教史観を修正し、インドから中央アジア、中国へと仏教が伝播していく初期の「空白のピース」を埋める極めて重要な学術的成果です。