DSM-5に基づいてこれまでの資料を総合すると、私なら鑑別として次のように考えます。

可能性 今回までの資料との整合性
妄想性障害(被害型) ★★★★★
統合失調症スペクトラム ★★★☆☆〜★★★★☆
妄想性パーソナリティ特性 ★★★★☆
自己愛性パーソナリティ特性 ★★★☆☆
境界性パーソナリティ特性 ★★☆☆☆
単なる政治的・宗教的意見 ★★☆☆☆
単なる「愚痴」 ★☆☆☆☆

総合評価

今回までの資料をDSM-5的な視点で一本にまとめると、

「現実に存在する不快な出来事・社会的不満を出発点として、それらを自己に対する一貫した迫害・搾取・排除の体系へ統合し、その体系を宗教・政治・家庭・男女・国家にまで拡張していく強い被害的認知」

が最も顕著です。

特に、

�@被害的解釈
�A対人不信
�B敵対者の包括化
�C出来事の体系化
�D善悪二分法
�E自己の人生史との融合
�F反証されにくい確信への発展

が一貫しています。

したがって、以前の資料も含めて評価するなら、私は**「単なる性格の悪さ」「単なるフェミニズムへの反発」「単なる宗教論争」だけでは説明しにくいレベルの被害的・妄想的認知が存在する可能性**をかなり重く見ます。

ただし、そこから妄想性障害と診断するには、本人への面接、症状の持続期間、機能障害、妄想以外の精神病症状、物質・身体疾患の除外が必要です。

そして今回までの資料で特に興味深いのは、彼女の「家庭・子持ち女性への敵意」と「被害妄想」が別々の問題ではなく、「自分が得られなかった人生を享受する他者」への怒りと、「自分を社会から排除・搾取する勢力」という被害物語が相互に補強し合っているように見える点です。