ジャミラはなぜ倒されたのか…昭和『ウルトラマン』「もともとは人間」だった怪獣たちの悲哀


■守銭奴だった少年が、金の亡者「カネゴン」に!?

 最初に紹介するのは1966年放送の『ウルトラQ』の第15話「カネゴンの繭(まゆ)」に登場したコイン怪獣「カネゴン」だ。

 振るとお金の音がする繭を手に入れたガキ大将の金男は、「今みたいな世の中、親よりお金のほうが大事だもんな」と豪語するほどのお金好き。そんなことを言っているとお金の亡者のカネゴンになると両親に脅されても、まったく意に介さなかった。

 やがて彼が拾ってきた繭が巨大化し、金男はその繭の中に引き込まれてしまう。すると翌朝、金男はお金を主食とする怪獣カネゴンの姿となる。

 カネゴンの左胸のメーターが体内に残されたお金を示し、これがゼロになると死んでしまう。金男から相談を受けた彼の友人たちが祈祷師に相談すると、工事現場の責任者であるヒゲオヤジが逆立ちした時、元の人間の姿に戻れるという。

 胸のメーターがゼロになると死んでしまうため、子どもたちはお金を提供。しかし、カネゴンを満腹にするほどのお金を、子どもたちが持っているはずがない。そこで子どもたちはカネゴンを売り飛ばすことを計画し、これを聞いたカネゴンは逃げ出してしまう。

 銀行に向かったカネゴンは、そこで大量のお金を食べるところを見つかって大騒動に。最後はゴタゴタの末、偶然が重なって工事現場のヒゲオヤジが逆立ち状態になったため、金男はカネゴンから人間の姿に戻ることができた。

 どことなくユーモラスな雰囲気に満ちたカネゴンだが、欲深すぎる人間がひどい目に遭うという教訓が描かれたエピソードにも思えた。