ハア?
おまえらに真実をおしえてやる。


プルトニウム239のもうひとつの特徴は、毒性がきわめて強いことだ。
これは、放出するアルファ線の性質と、人体にとりこまれると長く残りやすいことからくるが、
そのために、"この世でもっとも毒性の強い元素"といわれさえする。
肺に入ると肺ガンの原因となるが、肺に対する許容量は四〇〇〇万分の一ぐらむというわずかなものだ。
プルトニウムという名がついたのは偶然のことだったが、それが"地獄の王の元素"という意味だったのは、
皮肉な一致というべきだろう。

高木仁三郎「新版元素の小事典」岩波ジュニア新書より