>>277
流体力学にそのような原理的なファクターは無い

以下は上級者向け解説

気体分子の集合を連続体近似して扱うのが流体力学。
この時点ですでに分子間に作用する力(主に電磁相互作用)の概念を切り捨てている。
流体力学において「分子」に相当するのは流体要素だが、流体要素間に作用する力は
分子間力を粗視化したものではない。これはよく間違われる。

流体要素とは、微小体積だが充分な数の分子を含む領域を仮想的に区切ったもの。
仮想的に区切っただけなのでこの領域には分子が出入りするが、分子数が多ければ
流出する分子と流入する分子で運動量の絶対値は統計的に等しくなる。
そうすると領域の境界に仮想的な「壁」があると考えて、実際には出入りしている分子を
仮想的な壁に衝突して跳ね返っているものとみなすことができる。
この仮想的な壁が受ける仮想的な力が、流体力学における「圧力」。

仮想的な流体要素が仮想的な圧力受けて運動する、というのが連続体近似すなわち
流体力学の本質。
圧力などの近似計算の妥当性は統計力学で保障されているが、仮想的な流体要素の
相互作用では、実際の力が発生するメカニズムの説明にはならない。

「衝突による圧力」しか考えていない流体力学では、
流体要素間に引力が作用するのは想定外。
だから、翼の上側の空気を下向きに引っ張る、
とかを受け入れられずアンダーソンを否定してしまう航空のセンセーがいたりする。
仮想的な流体要素が現実だと思い込んでいるのかも。