電流は、「単位時間当たりに通過する電荷の量」と考えるのが普通だが、
現実には電荷の速度が大切らしいことに気付く。
それは、次のような思考実験(?)をしてみると分かってくる。

1Vの電池に1オームの抵抗を繋いだとすると、1Aの電流が流れる。
ところが、同じ抵抗を2本に増やして直列に繋ぐと合計2オームになり、
電流は0.5Aになる。

まず初めに気付くことは、因果律を考えると少し不思議だということ。
電荷のマイナス極を出た電子は、抵抗が何本繋がっているかを知らない。
なのに、マイナス極を出た瞬間に、マイナス極付近での電流を抵抗の本数によって
見事に決定できるのはなぜか。

それは、電流の釣り合い現象、または、電流の反射現象で説明できるだろう。
電子はマイナス極を出た辞典では抵抗の本数を知らないが、プラス極までたどり着いた
時に電流が少なすぎれば、反射現象によって電流を増やしてマイナス極まで情報を
伝達するかのように振舞う。さらにそれが、マイナス極で反射されて、再びプラス
極まで届く。それが繰り返されて釣り合いに達する。

もう一つはエネルギー保存則だ。

マイナス極にいる電子は、プラス極にいるときよりも高いポテンシャルエネルギー
を持っている。

しかし、エネルギー保存則からすると、プラス極までたどり着いたときに運動エネルギーが
余りにも過剰に残っていると抵抗を流れる電荷の速度が増加することに寄与するに違いない。


導線を流れる電荷の量が増えるだけでなく、1つ1つの電荷の速度が上昇すると、
抵抗を流れる際に摩擦や衝突が増え、結果的にエネルギーの散逸が大きくなるに違いない。