>>268
ダーウィンの自然選択のアイデアとモデルは、育種家たちの品種改良にあった。
ダーウィンが自然「選択」と名づけたのも、育種家たちの「品種選択行動」から来ている。
育種家たちが形質の異なる変異体を選択的に育てるように自然界でも同様のことが
起こっているんだと人びとに訴えるレトリックとして「選択」という言葉がそのまま使われたのだろうね。

人為選択が自然選択にふくまれるかどうかというのは、これも一つの問題のようだ。
特定外来生物が生物多様性を破壊するとして駆除しようとする行動は、
人為選択を自然選択から区別して、あってはならないものと見なしている証拠だろう。
しかし本当に科学的な目から見れば、人為選択も自然選択の一部と見なすべきなのかもしれない。

だが、それを突き詰めていくと自然科学も社会科学と同じように自己言及性の問題に直面する。
要するに自作自演の学問になるわけだ。