http://www.nikkei-science.com/?p=16686
「小澤の不等式」。
数学者の小澤正直・名古屋大学教授が2003年に提唱した,
ハイゼンベルクの不確定性原理を修正する式です。
小澤教授は30年近くにわたって
「ハイゼンベルクの不確定性原理を破る測定は可能」と主張し続けてきましたが,
このたびついに,
ウィーン工科大学の長谷川祐司准教授のグループによる実験で実証されました。
15日(英国時間)付のNature Physics電子版に掲載されます。
小澤の式とはどんなものでしょうか? 
まず,物理の教科書をおさらいすると,
1927年にハイゼンベルクが提唱した不確定性原理の式は,こんな形をしています。
εqηp ≧ h/4π  (hはプランク定数,最後の文字は円周率のパイ)
εqは測定する物体の位置の誤差,
ηpは位置を測定したことによって物体の運動量に生じる乱れです。
もし位置が誤差ゼロで測定できたら運動量の乱れは無限大になり,
測定してもめちゃくちゃな値がランダムに出てくるだけです。
だから位置と運動量をともに厳密に決める測定はできないと,
これまでずっと物理の学生は教わってきました。

続く。