http://www.nikkei-science.com/?p=16686
続き。
小澤の式はハイゼンベルクの式と違って,
εqやηpがゼロになっても,
σqやσpが無限大であれば成立します
(量子ゆらぎが無限大になっても測定はできます)。
つまり誤差ゼロの測定が実現できるのです。
量子もつれになった2つの粒子なら
そうした測定が可能であることも,
理論的に示唆されました。
(省略)
ウィーン工科大学原子核研究所の長谷川祐司准教授らが,
中性子のスピン測定で小澤の不等式の実験をしているとの噂を聞いたのは,
今から2年ほど前です。そしてこのたび,実験の結果が明らかになりました。
中性子のスピン(自転に相当します)の異なる2方向の成分(x成分とy成分)とは,
粒子の位置と運動量と同じく,
「片方を測定するともう片方の乱れが大きくなる」というトレードオフの関係にあります。
量子力学的に見て,両者の関係は同じ不確定性で表されるのです。
長谷川准教授らは,まずある中性子のx成分を測定し,
続いて同じ中性子のy成分を測定しました。