http://www.nikkei-science.com/?p=16686
続き。
測定条件を変えていくと,
x成分の測定誤差が大きくなるにつれて(測定1),
y成分の乱れ(擾乱)が小さくなり(測定2),
確かにトレードオフの関係になっています。
注目すべきは実験パラメータが0の点です。
x成分の誤差は限りなくゼロに近いので,
ハイゼンベルクの式が正しければ,
y成分の乱れは無限大に発散するはず。
でも実際は1.5弱に収まっています
(縦軸は測定値がh/4πの何倍かを表しています)。
両者を掛け合わせるとh/4πより小さくなり,
ハイゼンベルクの不確定性原理を破っています! 
実際,上の測定ではどの実験条件でも
xの誤差とyの乱れの積はh/4πより小さく,
ハイゼンベルクの式はまったく成立しません。
スピンxとスピンyの量子ゆらぎは
量子力学から理論的に求めることができ,
実際の測定結果もよく一致しました。
この値を用いて小澤の不等式の左辺を計算すると,
どの実験条件でもh/4πを超え,
小澤の不等式は確かに成立していることがわかりました。