再掲するとしよう。

よく相間は論理的な思考ができないと言われるが、実は論理的思考以前にそもそも日本語が分からないのではないだろうか。

PIAACと呼ばれる、経済協力開発機構が主催する国際調査によれば、なんと日本人の成人の3分の1は日本語が読めないそうだ。
ベストセラーの「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」においても、日本の中高生の基礎的読解力の欠如が示されている。
例えば、次の2つの文が表す内容は「同じ」でしょうか?「異なる」でしょうか?という問題がある。

 「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」
 「1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」

正解は当然「異なる」だが、なんと中学生の正答率は57%しかなかったのだという。中学生の43%は「同じ」と判断したのだ。
これらの基礎的読解力を欠いた中高生がそのまま成長し、日本語が読めない成人になったのだと考えられる。

『今の時代だと、ググれば大抵の情報は入手できるが、しかし、「AI vs.〜」でも指摘されている通り、日本語が読めない者達は、
ググっても見つけたサイトの文章が読み解けないので、手の施しようがないのである。』

それにしても、この43%の中学生はどうして「同じ」と誤判断してしまったのだろうか?
恐らく、文を文全体として読み解くことができず、文の中から単語や短い語句を拾い読みすることしかできないからだろう。
上記の問題の場合だと、彼らは2文それぞれから「幕府は」「大名」「命じ」等の単語や語句を拾い出し、殆どが共通する
という事実だけで意味も同じであると短絡的に判断してしまったのだろう。
これが日常会話なら、単語や語句を拾い読みだけでも成立させることができる。語句のキャッチボールならできるからだ。