野毛山動物園のツキノワグマにドングリのプレゼント、冬本番控えごちそう/横浜
毎年この季節になると、野毛山動物園(横浜市西区老松町)のツキノワグマのために、木から落ちた
ドングリを市民が拾い集めて届けてくれる。冬本番を待つクマたちにとって、それは特別なごちそうだ。
野毛山動物園にはサンペイ(雄)とコマチ(雌)という、ともに10歳のニホンツキノワグマがいる。同園によると、
市民がドングリを届けるようになったのは、もうずいぶん昔。「お食事タイム(給餌)でドングリを与えているのを
来園者たちが見て、次は自分で拾ってきてくれるようです」と、管理係長の鈴木浩さん。今ではすっかり、
野毛山の恒例となっている。
近所の子どもたちが通学路や散歩道で拾った一握りを「クマ115件さんにどうぞ」と差し出したり、市内事業所で
敷地内の木から落ちたものを、社員が集めて段ボール箱1箱を持ち込んでくれたり。入場無料の、地域に根差した
野毛山らしい風景だ。
野毛山の2頭は冬眠しないが、冬本番に向けて食欲が旺盛になる。2頭は1日3回の食事で、ドングリ計300グラムを
特別なごちそうとして食べる。日本の山にはドングリなど木の実が豊富で、野生のツキノワグマも冬眠前は大量に
食べ体脂肪として蓄積する。
最近は、ツキノワグマが人里に下り、出くわした人が大けがを負う事故も全国的に起きている。
鈴木係長は「里山の荒廃など原因はさまざまにある。凶暴性だけでない、かわいらしさもあるクマ115件の表情を
見に来てほしい」と話している。
野毛山動物園では、国内最高齢のフタコブラクダ・ツガル(雌)にも、市民からリンゴや黒糖など大好物が
届けられるという。鈴木係長は「地域に支えられている動物園です」と感謝の言葉を加えた。
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1011230011/
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