研究業績の評価は、しばしば「論文引用数」や
「インパクトファクター」などの指 標を用いて行われている。
しかし、数理科学の論文は引用される期間が短期集中的で はなく
相当長期にわたることが多く、また大定理であればあるほど一定期間を過ぎる と
周知の事実として扱われ、引用文献として掲載しない傾向がある。その結果、指標 を
誤用して研究業績や研究分野を比較すると、見当違いの判断に至る
おそれがある[4]、 [5]。指標を安易に用いることは、特に
数理科学においては、研究の発展を阻害しかね ない。長期的に見て
評価が研究分野の発展に貢献したかを事後的に点検する
制度を導 入すべきである。