さて、「決定番号の期待値がn→∞であるとすれば、n+1番目から先の箱を開けて、n番目の箱の数を予測するという行為が、果たして数学的に妥当かどうか(俗な言い方だが、∞+1や∞−1を考えることが数学的に妥当か)」というところが問題となる。
注*)例えば、π+eを考えてみよう。π+eは、超越数かどうか分かっていないという。が、おそらくは超越数だと期待して(せめて無限小数だろう)、π+eの少数部分を、同様に頭から箱に詰める。(0,1)の有限小数の部分集合として第n位までの数の集合を考える。
上記1〜7までと同様の議論で、決定番号+1(=n+2)から先を開けて、n+1を当てるということは、π+eの部分の話でしかなく、有限小数の部分集合とは無関係。
ここで、n→∞の極限を考えても、この理屈は変わらない。つまり、99%の確率で当てられる箱は、もともと決まっているπ+eの部分(同値類の共通部分)の話でしかない。