>>203
既約でない例なら簡単だ。
たとえばa=2、b=5の根を持つ方程式が与えられたとする。

V=a−bと置いてみよう。そうすると
V=a−b=−3
V´=b−a=3
で、たしかにVの値の異なる式が作れる。

で、たとえばV=a−b=−3からa=−(2V/3)という式が作れる。
V´はVの文字a、bを入れ換えたものだから、
与えられた方程式は既約ではないとはいえ、ガロアの要求を満たすものである。

そこでaが−(2V/3)という式で表わされるなら、
この式にV´を代入したものも与えられた方程式の根でなければならない。
そこでこの式にV´=3を代入すると−2となり、
これは与えられた方程式の根、a=2、b=5のどちらでもない。

だから、与えられた方程式が既約でないなら、補題4は成立しない。