> 例えば竹内外史は数学の無矛盾性の問題を「数学の基礎づけというよりも形式主義の基礎づけである様に思われる」19 )と書いているが,このよう
な言葉は珍しい.
> Hilbert の形式主義は「公理論的方法に基づく数学の基礎付けの試みJ とされることもあり12),その場合には記号は公理を記述するための道具に過ぎな
い.
> より正確に言えば,数学基礎論を数学の基礎付けの問題とは無関係で,集合論上で形式的に展開できる数学と割り切る態度でもある。
> このことは数学の基礎付けを目指すHilbert のプログラムの重要な一段階であった.
> 「数学の世界」の全体の基礎付けという文脈で論じる限り, PA は弱過ぎて役に立たない
> 数学の基礎付けという意味でのHilbert のプログラムが過去の遺物となりつつある現在でも不完全性定理は数学的に有益な定理であり,歴史的な文脈には納まらない価値がある。
> しかしこの述語論理, 集合論,数学という三層構造によって数学を基礎付けることもまた簡単な話ではない.
> 集合論の穏らぎは素朴な意味での集合論による数学の基礎付けを拒んだが,数学という伽監の基礎としての椴庇ではなく,素朴な感覚では辿り着けない未知の世界への入り口であった41).
> [88] i自l野昌.現代の視点からの数学の基礎付け, In: [72], 181 287,20 13

以上『不完全性定理』(菊池) より

他にも『逆数学と2階算術 (数学基礎論シリーズ)』や『確かさを求めて―数学の基礎についての哲学論考』、『数学基礎論へのいざない (数学基礎論シリーズ)』、『数学基礎論 (竹内)』、『数学基礎論の世界』、
『復刊 数理論理学序説』、『数学の基礎をめぐる論争』、『キューネン 数学基礎論講義』にも含まれている。