新たな命を吹き込んだ名著の新たな発刊

ちょっと立ち読み 微分積分学 第1巻 改訂新編
藤原松三郎 著
浦川 肇・木 泉・藤原毅夫 編著
A5/660頁 本体価格7500円+税
ISBN:978-4-7536-0163-9

本改訂新編は,藤原松三郎著数学解析第一編「微分積分学」第一巻および第二巻を
現代仮名遣いに改め,用語の一部を現在ひろく用いられているものに置き換えたもの
である.微分積分学の分野では周知の高木貞治著「解析概論」が著名であるが,藤原
の「微分積分学」は日本語で書かれた解析教程(Cours d’Analyse)として,数学解析
全般の基礎たるべき,概念の確立と事項の集成とに重点をおいて執筆された.種々の
事柄を長さを厭わず徹底的に解説している点に特長があり,個々の定理を出典文献を
挙げて詳細に述べている.新編では仮名遣いを現代表記に改めたほか,より現代の
読者が読み易く分かり易いように表現や論証に手を加えた.学術用語についても,今日
では使われることがなくなった術語を,現在定着しているものに置き換えた.原著の香り
を出来る限り損なうことなく新たな命を吹き込んだ,名著の新たな発刊である.

新刊
原著者
原著者 藤原松三郎の紹介はこちら.
第2巻 2017年3月刊行予定

推薦の辞
森 重文 先生(京都大学 高等研究院 院長/特別教授)

「藤原松三郎著による本著作は流布している他の教科書と比較するととびきりの独習書
だ.要領よく話を進めて最先端への到達を目指すのが使命である教科書と異なり,読ん
でいて気になる種々のことを長さを厭わずじっくり解説している.しかも個々の定理を出
典文献を挙げて詳細に述べている.豊富な演習問題と相まって,独習者のためのこだわ
りの一冊と言える. この度,その原著を熟知する先生方により現代的表現で新たな命を
吹き込まれて出版されることになったのは素晴らしいことだ.」