>>109 つづき

私が大学院で物理学を研究していた当時は、最先端の数学と物理学の間にあまり
交流がない時期でした。まわりの他の物理学専攻の大学院生と同じく、私も当代の
数学の問題に取り組まんとする者が知っておきたいたぐいのことなどは学んでいま
せんでした。私はアティヤ・シンガーの指数定理や、その他の多くのことをコール
マンの話から知ったのですが、そうしたことをそれまで全く聞いたこともなかった
というのは、当時大学院で物理学を学ぶ者であればごく当然のことであったので
す。

アティヤ・シンガーの指数定理などの新たな展開をきっかけに、極めて優秀な数
学者の中にも物理学の分野で起きていることに興味を持つ者が出てきました。私
は、ハーバードで教鞭を執る何人かの数学者、とりわけラウル・ボットやデビッ
ド・カジュダンとたびたび話をするようになりました。また、マイケル・アティヤ
とイサドール・シンガーとも知り合いになりました。アティヤは、1977年から翌年
にかけての冬に私をオックスフォードに招待してくれたのですが、この後、私はた
びたびこの地を訪れることになります。両氏は、後の私の研究に大きな影響を与え
ました。

(引用終り)
面白いがここまでで1/3だ